ヒートショックからくる脳卒中に注意!
冬場に脳卒中が増える原因となっている、
「ヒートショック」とは、脱衣場から浴場、
暖かいリビングから寒いトイレへの移動など、
急激な温度変化が、脈拍や血圧に、
大きな影響を及ぼす現象のことだ。
気温が下がることで、末梢血管が収縮することと、
急激な寒冷刺激を受け、交感神経が興奮することが、
血圧上昇に繋がる。
もともと、高血圧の人はこれらの条件が重なることで、
脳血管が破れやすくなり、脳出血の危険が高くなる。
若い内は、こうした急激な温度変化にも対応できるが、
40代に入り、生活習慣病予備軍となった頃からは、
冬場の日常生活には、十分注意しなければならない。
対策としては、
「廊下に出る時は、衣類を一枚追加する」
「冬用のスリッパを使用する」
「洗面や炊事は、お湯を使用する」
などの、工夫がある。
また、外出時は、マフラーや手袋などをして、
露出を減らし、なるべく、外気に肌をさらさないようにしよう。
ヒートショックが、最も起こりやすいのは風呂場だ。
入浴時に死亡する人は、年間一万人を超えると言われており、
これは、交通事故で死亡する人より、多い数字となっている。
ヒートショックを避けるためには、
入浴前に、シャワーで浴室を暖めたりして、
急激な温度差を無くすことが、重要だ。
脱衣場の温度にも、注意しなければならない。
要は、できるだけ、室内全体が、
同じ温度になるような、工夫をすることである。
家のリフォームをする場合は、浴室暖房乾燥機や、
床暖房などで、すべての場所を暖かくするのが、理想的だ。
一時的な出費になるかもしれないが、命には代えられない。
まずは、入浴時から注意してみよう。