冬になると悪化する痔に注意!
肛門部の病気である痔は、簡単に言うと、
「切れ痔」
「イボ痔」
「あな痔」
の、3種類があり、冬に悪化しやすい病気である。
なぜかと言えば、寒くなると手足だけでなく、肛門部も冷えるため、
血液循環が悪くなり、免疫力の低下に繋がるからである。
また、肉体的な疲れや精神的な疲れも、痔を悪化させる要因で、
アルコールは、それ自体が炎症を起こす物質であり、忘年会など、
酒を飲む機会が増えるこの季節に、飲みすぎには注意したい。
多量の香辛料の摂取も、痔には大敵である。
冬になると、水分摂取が減り、排便のコントロールも、
悪くなりがちなので、適度な水分摂取を心がけよう。
一般的に、日本人は痔になってから病院を訪れるまで、
平均7年もかかると言われている。
恥ずかしいという気持ちは分かるが、早く治療すれば、
それだけ回復も早くなるし、直腸がんが早期に発見できることもあるので、
おかしいと思ったら、速やかに医療機関に相談しよう。
状態にもよるが、切れ痔とイボ痔は、早期なら、
生活指導と薬で改善可能だ。
最近は、痔の日帰り手術を行っているところもあるので、
費用も時間もそれ程かからない。
痔を予防するには、正しい生活習慣を、
身に付けることが何よりも大切だ。
バランスのとれた食事や、適度な運動はもちろんだが、
自分なりのストレス発散法を、確立しておくことが重要と言える。
冬には腹巻きなど、身体を冷やさない工夫をすることが、
痔だけではなく、他の病気の予防にも繋がる。
冬になると悪化する痔、まずは、できることから始めてみよう。